受験生

ふたごの娘たちが受験生である。

人生初の受験だけど、我が子の受験はこんなにしんどいものなのか、と痛感中。

 

自分たちが学生の頃とは違い、今は早くから親が情報収集を開始する。

早々に説明会はあるし、コロナ禍で少人数制のため予約は埋まりやすく、気づけば終わってるよ!

…なんて聞いていたもんだから、焦って早くからネットで情報を集め、

娘それぞれにこんな学校はどうか、と鼻息荒く調べたり話したりしていた。

 

しかし当の娘たちは思春期。

ひとりはやる気に満ち溢れている反面、とても神経質なので、

人間関係で悩んだり、背負うものが多くて追い詰められると、気に病んでダウンしてしまう。

 

もうひとりは天真爛漫なので、受験に野心はなく、勉強は嫌いじゃないけどモチベーションも大してなく…と言った感じ。

 

私としては、無理なくマイペースにやってもらえたらそれで良いと思っていたのだが、

かなり上を目指したいと言い出した前述の娘。

塾に英検にと燃え出したのはいいけれど、

天真爛漫な方の娘も、気付けば拒絶してた塾へ行く流れになり、英検もとることに。

そこに自主性はあまりなく、完全に道連れ。

でもまぁ最終的にやると言ったのは本人たちだし、その波に乗って切磋琢磨してくれたら万々歳だ、と思っていた。

 

しかし春ごろ、上を目指していた娘が、精神的に失速し始め、体調も崩し、学校や塾もやや休みがちに。

天真爛漫な方の娘は、うんざりしつつ睡眠時間を削って、山積みの課題に取り組む日々。

変に真面目なので、ちゃんとやろうとするあまり半ベソになる日もある。

このままでいいのだろうか。

やめてもいいんだよ、と何度か話したけれど、それぞれ「最後まで続けたい」という意志。

 

私はただただ彼女たちが無理のないように、気を遣いつつ、

口うるさくならぬよう見守り、時々背中も叩きつつ、こどもたちに向き合う日々。

淡々と情報を集めて、説明会やオープンスクールを申し込んだりしていた。

 

そして夏休み。

宿題は多い、夏期講習、部活、英検、ピアノ、参加しているイベント…色んな要素に押しつぶされそうになっていたら、

娘のひとりが、夏期講習初日に塾の先生からコロナをもらってきた。

フッと娘たちの緊張が途切れた感じがする。

 

説明会やオープンスクールにも参加して、ちょっとワクワク感を覚えたり、プラスな傾向がチラホラ見えてきている。

自主性は相変わらずないけど、少し現実味を帯びてきたのかな?と感じる。

 

達成感を感じて欲しい、でも精神的に病んでまでしなくていい。

少し自分を追い込んだとしても、一番は、楽しく自分らしく過ごしていてほしい。

日々、親もメンタルを削られる思いだし、ゴールはまだ先だけれど、

とにかくこれで良かったと思える選択をしてほしい。